キャンプで和紙作り

 

もし 山のキャンプで

写真のような木を見つけたら

 和紙作りに挑戦しよう!!

和紙の原料となる木は 楮(コウゾ)、三椏(みつまた)、そして雁皮(がんぴ)。

この内 がんぴは西日本の山に結構多く生えている。

 

用意するもの

ガンピ (又はこうぞ、三つ又)

木を切るためのノコギリか鎌

大きななべ

重曹(じゅうそう)スーパーで売っている

棍棒、まな板

はさみ

漉き枠、網

コップ

タオル

 

 

 

 


雁皮(がんぴ)。ジンチョウゲ科の落葉低木。西日本の山地に自生。高さ約二メートル。

新枝・葉に絹糸状の毛があり、夏、梢上に半球状に並んだ黄色の小花を開く。

樹皮の繊維は和紙の原料。紙の木。

「広辞苑」

  

太い木の方が皮がむきやすい。

あまりたくさん採ると大変だ。

 

皮は子供でも簡単にむける。

こ茶色の樹皮を取る。

 

奇麗な紙を作りたければ 白い樹皮だけを使う。

写真の樹皮の分量ではがき大の大きさの紙が数十枚出来る。

キャンプで作るなら、この量の1/3程度で十分だ!!

繊維を柔らかくするため鍋で煮る。 

あくを取るため 重曹(じゅうそう)を入れた。 本職はソーダ灰を入れるみたいだ。

重曹はスーパーに売っている。

茶色の煮汁が出てくる。

柔らかくなった樹皮をこん棒でたたく。

 

柔らかくなったらハサミで1センチ程に切り、こん棒でまたたたく。

本当はここで 文明の利器、ジューサーミキサーを使いたいのだが

キャンプでは使えないので ひたすら棍棒でたたいて細かくする。

ハサミでもっと細かく切っていたら作業が早くてすむ。

 

どろどろになった ガンピの皮。

 

すき枠にコップで繊維を流し込む。

テレビで見るような紙漉をするには大きな和紙の原液を入れる容器がいるが

コップで繊維を流し込めば入れ物は小さくてすむ。

 

この時 花や葉っぱを繊維の間にすき込むと面白い紙が出来る。

 

木枠から網をはずしタオルで押さえ水を切る。

この時繊維の上に薄い網(網戸の網なぞ)を重ねるとタオルに繊維が付かない。

網がなくてもタオルのボコボコしている生地面で押さえれば

繊維がタオルにあまり付かない。

タオルで水気をとる。

テーブルの上等で乾燥させる。 このときテーブルにひっついてしまうおそれがあるので注意。

 

 

今回使った すき枠。 はがき大。 

右側の網は 100円ショップで買った はがき入れの不要部分を取ったもの。

この網を木枠に輪ゴムでとめる。

 

 

写真は家で作ったものだが、キャンプでも十分できる。

親子三人で 原木とりから、ここまでの作業で約半日。

木の繊維を細かくするのに時間がかかると思うが

量が少なければ十分できる。

 

 

キャンプで遊ぼう、作ろう、食べよう