キャンプで飯(めし)たき
現在アウトドアにおいてはツーバーナー、シングルバーナー全盛で
カマドで火を起こし飯盒(はんごう)でご飯を炊くという光景をあまり見かけません。
しかし 薪に火を着け、ご飯を炊くという行為はアウトドアの原点ではないでしょうか。
キャンプサイトに石がごろごろ有る場合は是非
石を積み上げカマドから作ってみましょう。
ご飯は炊飯器、飯盒でしか炊けないと思っている人がいますが、決してそうではありません。
基本的にはどんな鍋でもご飯は炊けます。
ただ米と水の分量、火加減が難しいのです。
ご飯をたく手順、要領として
@米をとぐ
米を洗うのは精米のときに着く糠(ぬか)やゴミを取るためです。
大切なことは、すすぎを手早くすること。
まずはきれいな水で手早くかきまわして、すぐに捨てます。
(米のとぎ汁は捨てずに洗い物に使いましょう。)
これを数回繰り返して水の濁りがなくなればOKです
とぎ過ぎは、お米がひび割れたり、やせたりで旨味が無くなったりします。
A水につける
おいしいご飯を炊くには、米の芯までたっぷりと水をしみ込ませます。
米を研いでからすぐに火にかけてもご飯は炊けますが、ふっくらせず少しかために炊きあがってしまうのです。
あまり長時間、水に浸けすぎるとお米が水分を吸いすぎて、ベトついてしまいます。
冬場なら最低1〜2時間、夏場でも30分が目安です。
時間がないときは、ぬるま湯に10分程、浸してください。
それでも時間が無い場合は水を少し多めに入れて炊いてください。
B分量
水加減は、お米の重量の約1.5倍、お米の体積の1.2〜1.3倍の水で炊きます。
新米や精米したてのお米は、水分を多く含んでいるので少なめ、古米は水を増やします。
C焚く
最初は強火で。
吹きこぼれのピークが過ぎた頃、火をだんだん弱くして下さい。
飯ごうの上に木の棒などを置き、棒が振動しなくなったら、そろそろ炊きあがります。
この時超弱火で。
このころ神経を集中させてください。特に匂いに。
ここで蓋を取って中を確かめても構いません。
ぐつぐつが無くなったら炊き上がりです。
D蒸らす
ご飯が炊き上がりましたら10分ぐらい蒸らします。
蒸らしすぎも余分な水分まで吸ってしまうので注意。
飯盒の場合 熱い内に煤を落とし、逆さにして蒸らします。
◆
赤子泣いても蓋(ふた)取るなというけれど、焚き火で上手にご飯を炊くコツは
炊きあがる寸前に蓋を取って中を調べる事!!
これをまめにやると焦げ焦げの炭化ご飯を食べずにすみます。
◆
芯があるなら少し湯を足し再び弱火で焚く。
べとべとの場合は あきらめる。
少し焦げがあった方がおいしいかも!! キャンプ キャンプ!!
飯盒の基本
飯盒は4合までご飯が炊けます。
お米の分量
内蓋スリキレで 2合
外蓋スリキレで 3合
1合の米を量る 外蓋にスリキレ3合を入れる。
これを2合の内蓋にあける。(スリキレ一杯に)
残ったお米が1合。
水の場合
内蓋は 約300cc、外蓋 は 約500cc。
水を入れる目安
飯ごうの中に2本の短い目印があります。
2合のとき は下の線まで、4合のときは上の線まで。
3合のときは上の線と下の線の中間まで水を入れます。
カマドに2つ以上飯盒を置く場合、火がよく通るように <> か >< のように並べる。